先日、釜山のホテル「東横イン」に到着したのは、訳あって夜中の10時半過ぎ。
日本の成田空港を出たのは19時だったのですが、まだ夕飯も食べていなかったため、西面にある「西面テジクッパ通り」でテジクッパを食べることにしました。
釜山の名物テジクッパとは?
テジクッパってどういう食べ物?
タイトルに書いている通り、テジクッパは豚スープ飯です。
テジ=豚、クッ=スープ、パッ=白ご飯なので、直訳すると豚スープ飯となります。ですので、スープはじっくりことこと煮込んだ豚骨スープです。
テジクッパはどうして釜山名物なのか?
テジクッパは、慶尚道の釜山周辺で盛んに食べられている料理らしく、ソウルなどの他の地域ではなかなかテジクッパは食べられることができないようです。
元々、テジクッパは北朝鮮の地域で食べられていた食べ物でしたが、朝鮮戦争時に、北から釜山へ戦線を逃れてきた人々が伝えたことが発端と言われています。
また、食糧事情が悪いときに、なかなか手に入らない牛ではなく、比較的簡単に手に入る豚を使った料理ということで、定着したらしいです。
釜山に来た際には、ぜひ食べたい一品ですね。
釜山西面のテジクッパ通りについて
西面(ソミョン)駅の南西側にあります

西面テジクッパ通りは、釜山都市鉄道の西面(ソミョン)駅の南西にある、西面路68番通り(서면로68번길)のことを指します。
テジクッパ通りというだけあって、テジクッパ専門店が軒を連ねています。

今回は、そちらのお店の中の「松亭3代クッパ(송정3대국밥)」というお店で、テジクッパをいただくことにしました。
テジクッパはどんな味か?
スープに味はついてない

お店に入ると、深夜の11時だというのに、結構人が入っていました。
お店のおばちゃんに「空いてる席に座って」的なことを言われ、着席。おばちゃんから「テジクッパ?」と聞かれたので、「ネ~(はい)」と答え、注文します。

程なくして、待望のテジクッパがやってきました。
店員のおばちゃんがテジクッパをテーブルを置く際に、「これとこれとこれ、イン」と言って、「アラッソヨ?(分かりました?)」と言っています。おそらく、まわりのパンチャン(おかず)をスープに入れてくださいと言っているようです。
「アラッソヨ(分かりました)」と答え、とりあえず何も入れずスープをひと口。なるほど、スープは無味。味はついていません。
パンチャンを入れてみる

周りにいろいろとあります。
まず、小皿に入った付け味噌みたいなもの。これは味付け味噌のタテギという味噌のようです。韓国味噌、醤油、刻みにんにく、たまねぎ、唐辛子を混ぜたものらしいです。
まずは、これをテジクッパに投入します。
さらに、小皿に入った小エビの料理。ちょっと塩辛い? セウジョッという、韓国のエビの塩辛のようです。こちらも投入。
あとは、韓国ニラと、テーブルに常備されてるキムチも合わせて投入します。
一気に濃厚な味わいに…

結構、どっさり入れてみました。
これをスプーンで混ぜ混ぜします。韓国料理で、見た目を気にしたら負けです。
混ぜ終えて、スープを飲んでみます。先ほどの無味とは違って、うま味が口の中に広がります。おそらく、エビの塩辛でしょうか?海鮮の味がいいアクセントになっています。
今度はお肉と白ご飯も、スープと一緒に食べます。豚肉と白ご飯と濃厚スープ。不味いわけがありません。
空腹だったこともあり、夢中で食べ続け、気が付けば、すっかり完食してしまいました。
ちなみに、このテジクッパ、お値段は7,000ウォン(税込)
日本円にして、約700円です。かなりお得感がありますね。釜山に来た際には、ぜひテジクッパを試してみてください。
お店情報
店 舗 名:松亭3代クッパ(송정3대국밥)
住 所:釜山広域市 釜山鎮区 西面路68番キル 29
定 休 日:旧正月と秋夕(チュソク/韓国のお盆)の前日・当日
営業時間:24時間営業
U R L :http://051-806-5722.kti114.net/
最 寄 駅:釜山都市鉄道1・2号線 西面駅より徒歩2分

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