鉄道好きにとっては珍しい風景ぞろい!名鉄築港線のおもしろさとは?

搭乗録
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今回は、鉄道好きに偏った記事となります。

名鉄築港線という、鉄道好きにとっては珍しい風景ぞろいのおもしろい路線のご紹介です。

名鉄築港線とは?

名鉄築港線は、名古屋市の南側を走る名鉄の路線で、名鉄常滑線大江駅と東名古屋港駅を結んでいます。

旅客駅はこの2駅のみで、路線の長さはおよそ1.5kmと非常に短い路線です。

電車に乗ってしまうと、3分で着いてしまいます

利用者は主に、東名古屋港周辺の工場の従業員です。

しかし、ただの地味な支線と思うなかれ。

鉄道好きにとっては、じつは珍風景だらけの路線なんです。

名鉄築港線の何が珍しい?

駅に券売機もなければ、改札もありません!

東名古屋港駅から電車に乗ろうと、駅に向かうとします。

駅に到着し、駅の中に入ろうとします。

ところが、目の前に駅のホームはあるにもかかわらず、券売機も改札もない光景に出くわすでしょう。

切符を買えないので、仕方なくそのまま電車に乗り込みますが、

切符の車内販売もなく、終点の大江駅に着いてしまいました

これはどういうことでしょう?

じつは、大江駅の築港線ホームと常滑線ホームとののりかえ通路上に、

東名古屋港駅の改札があるんです!

つまり、築港線を使う人というのは、東名古屋港駅で乗り降りする人だけですから、

大江駅で改札してしまうということなんですね。

一応知らない利用客向けに、東名古屋港駅でも案内が掲示されていました。

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電車に乗ろうと思っても電車が来ません!

もしかしたら、この記事を見て、あなたは一度、築港線に乗ってみようと思うかもしれません。

しかし、大江駅に着いて、いざ築港線に乗り換えようと思っても、電車がなかなか来ないかも。

なかなかどころか、最悪8時間ものあいだ、電車が来るのを待たないといけないかもしれません

冒頭にも書きましたとおり、この路線は港湾の工場従業員の通勤路線です。

そのため、朝9時台から15時台まで列車が設定されていないのです。

昼間にこの路線に乗ろうと思っても乗れませんので、ご注意ください。

ちなみに、こういう工場通勤者向けの路線である、関西の和田岬線や関東の鶴見線でも、

昼間に列車が設定されていなかったりします。

特に和田岬線は、終点の和田岬駅に改札がなく、兵庫駅にのりかえ改札がある点も、

築港線と共通していますね。

なんと信号機がありません!

みなさん、鉄道の信号機って見たことはありますでしょうか。

一番前に乗って、進行方向を見ていると、こんな信号機があるかと思います。

この信号機で、この先進んでいいか、進んではいけないかの許可を出しているわけです。

では、築港線に乗って、信号機があるかどうか見てみましょう。

なんということでしょう。信号機がありません!

それでは、築港線の列車はどうやって、前に進んでいいという許可を受けているのでしょうか?

その答えがこちら。

なんか丸い輪っかに棒が刺さっているものがあります。

なんと、この棒が、「この先進んでよし」という通行票になります。

鉄道用語でいうと、非自動閉塞方式の「スタフ閉塞式」となります。

人の手を介すので、「非自動」閉塞方式なんですね。

「自動」閉塞方式というのが、信号機で許可を出す方式です。

この棒(スタフ)を受け取ることで、築港線の区間を運転することができます。

大江駅でも、東名古屋港駅でも、ちゃんと駅員から運転士に、スタフを渡していました。

信号機が整備された今となっては、非自動閉塞方式自体珍しいのですが、

この棒で「スタフ閉塞式」を実施している旅客列車は、国内でも津軽鉄道名鉄の築港線だけです。

ZUMI
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「スタフ閉塞式」とよく間違われるものに

「タブレット閉塞式」というものがあります。

私も間違えました。

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線路が直角に交わる!?

大江駅から名鉄築港線の電車に乗って、東名古屋港駅に向かいます。

普通の電車と同じように、ガタン!ゴトン!と電車は進んでいくのですが、

東名古屋港駅の直前で、「ガタタン!ガタタン!」と、普通とは違うレールのジョイント音が鳴ります。

一体なにがあったのでしょうか?

じつは、ここ、線路どうしが直角に交わっているのです!

上の写真で、前方方向に進んでいる線路が名鉄築港線の線路です。

一方、横から横断している線路は、貨物輸送を行う名古屋臨海鉄道の東築線です。

このように、線路が直角に交わる構造は、ダイヤモンドクロッシングと呼ばれます。

ダイヤモンドクロッシングで有名な場所といえば、阪急西宮北口駅の神戸線・今津線の平面交差でした。

しかし、ダイヤモンドクロッシングは、片方の電車が線路を横断している時は、

もう片方の電車は進めないというデメリットがあり、

輸送量が大きい両線の平面交差は、1984年に今津線を分断する形で解消されています。

今では、国内の事例はほとんど残っておらず、国内では3例だけ

しかも、他2例は、路面電車同士が交わる高知県の土佐電気鉄道/はりまや橋停留所付近と、

路面電車と普通鉄道が交わる愛媛県の伊予電気鉄道/大手町駅付近です。

普通鉄道同士の交差は、日本でも、ここでしか見られません!

ZUMI
ZUMI

この写真は伊予電気鉄道の大手町駅付近の写真です。

路面電車の車内から普通鉄道の通過を撮っています。

名鉄築港線と交差している名古屋臨海鉄道東築線ですが、普段この区間は、ほとんど列車は通りません。

名鉄へ車両を輸送する場合や日本国外へ鉄道車両を輸出する際に使用されます。

輸送ルートとしては、名鉄築港線を一度横断し、ダイヤモンドクロッシングの北側に広がる

名電築港駅(貨物駅)に輸送車両を移動させます。

名電築港駅からは、名鉄築港線東名古屋港駅への連絡線に入り、名鉄の線路に進入します。

国外へ輸出する場合は、東名古屋港駅を通り過ぎ、港湾地区まで車両を輸送します。

名鉄名電築港駅 名鉄デキ120甲種輸送列車到着 名古屋臨海鉄道東築線からいよいよ名鉄築港線へ
ZUMI
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この動画は名古屋臨海鉄道東築線からダイヤモンドクロッシングを通って、

名電築港駅に入線するシーンです。

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まとめ

名鉄築港線の珍風景ポイントをおさらいします

1)東名古屋港駅の改札が、隣の大江駅にある!
2)昼間は8時間も電車が来ない!
3)非自動閉塞式の「スタフ閉塞式」を使っている!
4)鉄道線どうしのダイヤモンドクロッシングがある!

もう、これだけ盛だくさんの路線って他にあるでしょうか。

路線の長さが1.5kmしかないのに!

ぜひ皆さんも、この珍風景を見に、乗りに行ってみてください。

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