2010年に開業した京成成田スカイアクセス線とともに設定されたアクセス特急。特別料金が必要な列車ですと、スカイライナーが成田アクセスでは最速ですが、特別料金不要の列車の中だと、アクセス特急が東京から成田空港への最速列車です。
今回はそんな、アクセス特急について、運行ルート、停車駅、料金などについて、メリット・デメリットをまとめたいと思います。
アクセス特急の概要
アクセス特急の運行ルートは?

アクセス特急は、成田空港から京成スカイアクセス線を経由し運行されています。
東京都心側は、時間帯によりルートが異なりますが、日中運行されるメインルートは、
京成押上線・都営浅草線・京急本線・空港線を経由して、羽田空港までのルートです。
そのほかの時間帯には、京成上野方面に運転されたり、京急横浜方面に直通しています。
アクセス特急の停車駅は?

日中に運行されるルートですと、上の画像の黄色のラインの駅に停まります。羽田空港~押上間は、エアポート快特として運転されます。
その他の時間の、特に京急線内は種別がどれに変更するかは多岐にわたります。そのため、どの種別になるかは、都度、確認する必要があります。
アクセス特急の所要時間・料金は?

例として、東京駅に近い日本橋から成田空港までだと、最速所要時間は59分、料金は1,290円です。山手線と乗り換えやすい日暮里から成田空港までの場合は、最速所要時間は50分、料金は1,240円です。
アクセス特急の運行頻度・始発・終電は?
日中は、40分に1本運転されます。
アクセス特急の始発と終電の時刻は以下の通りです。(東京都心側の駅は経由する代表駅を上げています。2018年1月現在のダイヤ)
東京都心 → 成田空港
始発駅 | 東京都心駅 | 発車時刻 | 空港駅 | 到着時刻 | ||
平日 始発 | 同右 | 京成上野 | 05:18 | → | 成田空港 | 06:15 |
平日 終電 | 三崎口 | 日本橋 | 21:42 | → | 成田空港 | 22:48 |
休日 始発 | 同右 | 京成上野 | 05:18 | → | 成田空港 | 06:15 |
休日 終電 | 羽田空港 | 日本橋 | 21:41 | → | 成田空港 | 22:48 |
成田空港 → 東京都心
空港駅 | 発車時刻 | 東京都心駅 | 到着時刻 | 終着駅 | ||
平日 始発 | 成田空港 | 05:41 | → | 日本橋 | 06:46 | 西馬込 |
平日 終電 | 成田空港 | 23:00 | → | 日本橋 | 00:05 | 金沢文庫 |
休日 始発 | 成田空港 | 05:46 | → | 日本橋 | 06:51 | 西馬込 |
休日 終電 | 成田空港 | 23:00 | → | 日本橋 | 00:05 | 西馬込 |
アクセス特急のメリット・デメリット
アクセス特急を利用するメリット
料金が安い
料金は先述の通りですが、やはり特別料金が不要で運賃のみで利用できるので、安く成田空港まで移動できます。価格帯としては、先日ご紹介したTHEアクセス成田や東京シャトルのようなLCCバスと同じ価格帯といえます。
東京都心直結
アクセス特急が直通する都営浅草線が、浅草、日本橋、銀座、新橋、大門、三田、品川と、東京東側の都心主要エリアを通りますので、そちらからの利用ですと、大変便利です。
遅延が発生しにくい
空港到着までに、遅延が発生して飛行機に乗り遅れると大変です。しかし、鉄道は、バスのように渋滞に巻き込まれるということがありませんので、遅延リスクが小さいというメリットがあります。
アクセス特急のデメリット
設備は一般車両と同等
アクセス特急の車両は、一般車両と同等のものが使用されます。そのため、座席はロングシート(横長座席)ですし、Wi-Fiも用意されていません。また、車内にトイレもありません。

アクセス特急は通勤型車両で、座席もロングシート
運行本数は多くない
先述の通り、40分に1本の運行なので、乗車チャンスは少ないです。ちょうどいい時間に列車がなく、空港で無駄に待ち時間が増える可能性もあります。
椅子に座れない可能性がある
全車自由席の車両ですので、座れない可能性ももちろんあります。乗車時間1時間なので、座れないとなると、ちょっとキツイですね。ただ、自由席だからこそ、満席で乗れないということはないので、予定は狂いにくいですね。
まとめ
メリット・デメリットを振り返ります。
1)片道 1,000円ちょっとで成田空港にアクセスできる。
2)東京都心周辺に行くには大変便利。
3)遅延リスクが小さいので、飛行機に乗り遅れる心配は少ない。
1)ロングシート・トイレなしで1時間過ごす必要あり。
2)40分に1本しか運行されないので、無駄な時間ができるかも。
3)最悪1時間立ちっぱなしというリスクはある。
以上となります。
結局のところ、「安く移動できる、遅延リスクが少ない」ことを重視し、「設備面・快適性」を犠牲にしてもいいということであれば、アクセス特急を利用する価値はありますね。
私は「時間・快適性」を重視することが多いので、アクセス特急はあまり乗りません。しかし、時間帯によっては利用価値が高まることもあり、そんなときは利用したりします。それについては、実際に乗ってみたレポート記事としてあげましたので、そちらをご覧ください。
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