【韓国・釜山】KORAIL東海電鉄線(釜山~日光)に乗ってみました

搭乗録
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先日、韓国・釜山を訪問した際、広域電鉄の東海電鉄線に乗車してきました。

東海電鉄線は2016年12月に開業していたのですが、なかなか乗りに行けていませんでした。

今回は、そもそも広域電鉄ってどういうものかや、今後の計画なども書いていきたいと思います。

広域電鉄について何?

日本でいう国電区間

広域電鉄とは、私鉄を表したり、事業者名を表した言葉ではありません。

韓国の法律上では、「大都市圏広域交通管理に関する特別法」(略称:大広法)で、「2以上の市・道にわたり運行される鉄道で、大統領令で定める要件に該当する鉄道」を広域電鉄と定義しています。

狭義としては、上の法律上で定められた鉄道のことなのですが、一般的には複数都市を結ぶ通勤鉄道と考えられています。

つまり、日本でいう国電区間 (京浜東北線や中央・総武線) みたいなものです。

首都であるソウルでは、ソウルから近郊に向け、複々線化や、新規通勤路線が建設され、その様子はさながら、まるでかつての日本の「五方面作戦」のようです。

すでに地下鉄含め機能的な通勤路線網が出来ており、ソウル周辺の広域電鉄を首都圏電鉄といいます。

首都圏電鉄1号線(KORAIL京釜本線)の電車。複々線化された路線を走ります。
長距離列車ムグンファ号から撮影。

しかし、今までは首都圏だけ広域電鉄が整備され、他の地方都市では広域電鉄は整備されていませんでした。2016年12月に、釜山都市圏で東海電鉄線の先行区間が開業し、ようやく地方にも広域電鉄が走るようになりました。

東海電鉄線に乗ってみました

東海電鉄線は釜山東部の近郊区間を走る

東海電鉄線は、既存の東海南部線を電化複線化し開通しました。

釜山の中心地である西面近くの釜田駅から、温泉で有名な東莱、リゾート地である海雲台を通り、カニで有名な機張市場がある機張郡の日光駅を結びます

複線区間のため、長距離列車と線路を共用しています。

上の路線図の、赤丸が付いている駅は長距離列車も停車する駅です。

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始発駅は釜田駅

東海電鉄線の始発駅は、釜山交通公社(釜山地下鉄1号線)釜田駅から300mほど離れたKORAIL釜田駅です。

この駅は、東海線方面や慶全線の長距離列車の始発駅でもあります。

東京でいう上野駅や大阪でいう天王寺駅のような、釜山の第2のターミナル駅となっています。

釜田駅が東海線の始発駅

駅のホームは、東海電鉄線のホームと長距離列車ホームが分かれています。

なぜかというと、電鉄線ホームは高床ホームなのに対し、長距離列車は低床ホームだからです。

また、料金システムが違うので、明確にホームを分けています。

東海電鉄線は1・2番線、長距離列車は5・6・8・9番線を使用しています。

長距離列車ホームからは、ムグンファ号やITXセマウル号が発車していきます。

長距離列車ホームは、改札がなく出入り自由なので、好きに見学することが可能です

一方、東海電鉄線には改札が用意されており、切符を購入しなければなりません。

釜山交通公社(釜山地下鉄)とは、共通の運賃制度となっています。

東海電鉄線に乗るには、改札を通らないといけません。

改札を通り、ホームに降りたら、ホームの隣に留置線があり、電車が停まっています。

この車両は韓国鉄道公社381000系です。

首都圏電鉄の311000系電車ベースに、東海電鉄線用に作られました。

トングリ(=まんまる)という愛称の311000系電車ベースなので、こちらの電車も丸っこい形ですね。

381000系電車は青色で統一されているのが特徴的。

そうこうするうちに、乗車する電車が到着しました。

下車客が下車したあと、1両に4か所ある扉のうち、1か所を残し他の扉は閉まりました。

12月の寒い時期で、この時でも気温は1度。

折り返しで時間があるので、保温のためにドアカットをしているようです。

車端部の1か所だけ扉を開けていました。

結構利用されていました

10時04分発の東海電鉄線の電車に乗車しました。

釜田駅を出発する段階ではあまり乗車客はいなかったのですが、3号線との乗換駅である巨堤駅から乗客が増えていき、最終的に機張駅を出るまで、結構な乗車率を保っていました。

巨堤駅。東海電鉄線は、このような改良された駅が多いです。

乗車率が高かったのは、私的には予想外でした。

というのも、東海電鉄線、高頻度運転の費用負担で、釜山広域市とKORAILの間で折り合いがつかず、結局昼間は30分間隔で運行されているからです。

日光駅の時刻表。昼間は1時間に2本の運転。

おそらく、今は携帯のアプリがありますし、時刻表検索をして、バスと東海電鉄線を選択的に利用しているということなんでしょうね。

電車は、釜田駅から37分かけて日光駅に到着。

隣の機張駅は、機張市場があり、観光客も訪れる駅ですが、この日光駅は海水浴場しかないようです。

早々に、折り返し日光駅10時54分発の電車に乗りました。

ちなみに、帰りの乗車率も同じような感じでした。

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海雲台周辺は路線移設されている

実は、東海電鉄線のべクスコ~オシリア間は、路線が移転新設されています。

以前は、海雲台市街地や海岸沿いを走っていました。

旧・海雲台駅訪問や、新海雲台駅から釜田駅まで長距離列車で移動したりしましたが、こちらは別記事にまとめています。

点線が旧線。海雲台の市街地や海沿いを通っていた。

今後の釜山周辺の広域電鉄の計画は?

東海電鉄線蔚山延長と慶全電鉄線開通予定

今後の東海電鉄線と、釜山周辺の広域電鉄計画ですが、上の図の通り、東海電鉄線は来年2019年に日光から、さらに北に延び、太和江(旧・蔚山駅)まで延長されます。

さらに、釜田から西にも広域電鉄線の計画があり、釜田~馬山間を結ぶ、慶全電鉄線が工事中です。

この路線の、沙上~昌原中央間は完全な新線区間となり、途中金海空港も経由します。

個人的に気になるのは、ムグンファ号などの長距離列車もこのルートを使うのかということ。

多分、長距離列車も通るとなると、金海空港にも停車すれば、日本から慶尚道各都市に向かうのに便利になるかもしれません。

なお、2020年の開通予定で、東海電鉄線と直通運転を行う予定です。

また、釜山都市圏ではありませんが、大邱都市圏で京釜本線の亀尾~東大邱~慶山間も、2020年に広域電鉄化する予定です。

今後の、釜山周辺の鉄道の変化も目が離せませんね。

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