今回は重慶名物のモノレールについて、見るべきポイントと
注意点について、書いていきたいと思います。
重慶軌道交通について
重慶モノレールとは?
重慶市内の鉄道交通を担う重慶軌道交通の路線のうち、
2号線と3号線がモノレールの路線です。
重慶は山がちで起伏の激しい土地なので、勾配に強いモノレールが採用されました。
重慶軌道交通の路線のうち、2号線が一番早い開通で、2004年に開通しています。
2号線・3号線の建設では、日本政府の円借款が利用されました。
大阪モノレールと同じ日本跨座式モノレールという方式で建設されています。
大阪モノレールはモノレール路線の世界最長記録(28km)を保持していましたが、
2011年に重慶軌道交通3号線が開通し、3号線がモノレール世界最長路線になりました。(31.3km!)
重慶モノレールの見どころは?
重慶の街は山と川に囲まれていて、重慶モノレールはその狭い土地を縫うように走ります。
そのため、普通だったら考えられない光景を生み出しています。
そんな独特な景色が、重慶モノレールの見どころでしょう。
マンションにモノレールが吸い込まれる!
2号線の李子壩駅(李子坝站)は、マンションの7階が駅になっています。
まるで、かつての姫路モノレール・大将軍駅のようです。(この目で見たことないですが…)
頭では理解していても、現地で見ていると、目の前で繰り広げられる光景に我が目を疑ってしまいます。
さらに建物にモノレールが吸い込まれる! (2号線の楊家坪駅付近)
こちらは、大阪のビル貫通の高速道路みたいに、ビルの真ん中をモノレールが通っていきます。
この光景もなかなか珍しい光景でしたが、残念ながら、この建物は今年取り壊されてしまいました……。
高層ビルをバックに、道路と並走して川を渡るモノレール(3号線の牛角沱駅)
実はこの下を、2号線が潜り抜けているんです!
とても重層都市的な景色ですね!

建物を貫通したり、モノレール同士で立体交差したり。
この近未来感な光景が見どころです!
モノレール以外にも名所が!
一時期、インターネットの一部界隈でにぎわった「出口を出てもどこにも行けない駅」
その曹家湾駅も重慶軌道交通の駅です。
重慶地下鉄6号線「曹家湾」駅。
地上に出ると周囲は何もない未開の地で道路すらありません。当然バスもなく移動も困難…この駅ができたのは2015年ですが、周囲の開発が行われずこのような状態のままなのだとか。しかし訪れる人は多く、週末はそこそこ賑わうそうです。 pic.twitter.com/AZjrcLgFWg— けろっと (@kerotto) 2017年5月9日
こういう未開発の駅って結構あるんですが、
道が繋がっていないところはなかなかありません。
こちらも他の場所では見られない駅ですから、見に行きたいですね。

私も見に行きたかったんですが、時間が足らず、見に行けませんでした。
う~ん、残念!
ここが変だよ!重慶軌道交通
重慶軌道交通は便利な公共交通機関ですし、治安もいいと思います。
ただ、ちょっと気を付けた方がいいところがあります。
それがこちら。
この2枚、駅に表示されてる、普通の路線図です。
でも、なんか路線の密度が違いますね。
違う都市の路線図でしょうか?
いいえ、どちらも同じ重慶軌道交通の路線図です。
どういうことでしょう?
実は、上の路線図は古い路線図、下の路線図は新しい路線図なんです!
下の路線図は、未開通路線もばっちり全部掲載!
新しい路線が次々開通するために、いくら作ってもキリがないから、全部表示しちゃったんでしょうね。

見にくいったら、ありゃしません……。
「下の路線図は問題あるのは分かったけど、上の路線図は問題ないんでしょう?」
いいえ。上の路線図は10号線が開通してない路線図です!
開通した路線が載ってないのも、それはそれで問題です。

しかも、載ってないのは空港アクセス路線……
空港第3ターミナル駅が存在しない……
ちなみに、駅に掲載されてる路線図は、上の路線図か下の路線図かのどちらかだけです……。
つまり、今の路線網にマッチした路線図は、どこにも掲載されてないのです!
駅で路線図を見るときは気を付けましょう。
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